Arch Linux を Raspberry Pi にインストールする
インストールまでの手順などは基本的な情報はArch Wikiにまとまっているので、インストール後の設定について、また引っかかった点などをまとめていきます。
SSH するにあたって
インストール後は SSH で Raspberry Pi にアクセスします。
このとき、アクセス元のターミナルによってはエラーが出たり、うまくキーボードのキー入力が反映されなかったりします。
これは、アクセスもとの環境変数TERM はxterm-termite
となっていましたが、xterm-termite.terminfo
ファイルが Raspberry Pi 側の/usr/share/terminfo/x/
フォルダ内に存在しておらず、バックスペースキーの入力が画面に反映されないという問題が生じていました。
そこで、アクセス元の PC の/usr/share/terminfo/x/xterm-termite.terminfo
ファイルを Raspberry Pi 側の/usr/share/terminfo/x/
フォルダ内に SCP を使ってコピーすることでこの問題は解消されました。
初めて pacman を利用するとき
はじめはパッケージのインストールやアップグレードにはpacman
を利用すると思いますが、その際以下のような出力が表示されることがあります。
warning: Public keyring not found; have you run 'pacman-key --init'?
downloading required keys...
error: keyring is not writable
error: keyring is not writable
error: keyring is not writable
error: keyring is not writable
...
キーリングが見つからないと出ているので、出力されたとおりにpacman-key --init
を実行してみる。
そして再びpacman -Syyu
などを実行してみると、自分の環境では以下のような出力となりパッケージのアップデートに失敗してしまいました。
downloading required keys...
:: Import PGP key 77193F152BDBE6A6, "Arch Linux ARM Build System <builder+xu6@archlinuxarm.org>"? [Y/n]
error: key "77193F152BDBE6A6" could not be looked up remotely
:: Import PGP key 77193F152BDBE6A6, "Arch Linux ARM Build System <builder+xu6@archlinuxarm.org>"? [Y/n]
error: key "77193F152BDBE6A6" could not be looked up remotely
...
いろいろ検索してpacman-key --refresh-keys
やpacman -S archlinux-keyring
を実行しても、以前パッケージのアップデートができなかったりそもそもそれらのコマンドが失敗するばかりでした。
最終的にはArch Wikiを参考にpacman-key --populate archlinuxarm
を実行したところアップデートに無事成功しました。(Wiki とは異なり archlinux のところを archlinuxarm に変更する点に注意です)
Wi-Fi に接続する
こちらを参考に、以下のコマンドを入力していきます。
事前にwpa_supplicant
のインストールが必要です。
wifi-menu -o
netctl enable _profile
netctl start _profile